育休ロールモデル

育休取得者(女性)
育休取得者(男性)
経営者
人事担当者
子育てとキャリアのせめぎ合いに折り合いをつけながら自分らしい働き方を模索

新聞記者は組織の一員でありながら、個人がフリーで動くことが多い業種。勤務時間が決まっていても、取材相手の都合もあり、夜遅くまでの残業は当たり前。子どもの迎えもあるので、帰れる日は少し早めに帰らせてもらっている。よりよい記事を書こうと思えば取材執筆に時間はいくらでも必要で、周囲より早く帰る時には後ろめたい気持ちもある。

株式会社中国新聞社 編集局 文化部記者
森田 裕美(もりた ひろみ)さん 41歳
森田さん
経歴(平成26年10月現在)
97年入社。報道部に配属。福山支社、報道部をへて、第一子育休明けに文化部へ異動(くらし面担当)。第二子育休明けは、文化部に戻り、現在美術担当。
業務内容
新聞記者
就業形態
正社員
育休期間
2009年9月出産後~2011年3月まで、2013年1月出産~2014年1月まで
家族構成
夫と5歳、2歳の男の子
働き方を考えるということ

新聞記者は取材相手や出来事に合わせて、勤務時間が不規則になる。今いる部署は10時~18時が勤務時間となっているが、現実はその通りではない。産休・育休に入る前は報道部にいたが、一人目の育休明けに自らの希望もあって、文化部に異動となった。復帰前面談があり希望を伝えることはできるが、その時の職場の状況で、必ずしもかなうとは限らない。出産前までは仕事中心の生活をしていたが、今は子どもとの時間をしっかり持ちたい気持ちも強い。なるべく子どもの迎えに間に合う時間で退社する努力はしているが、実際にはなかなか難しい。

周囲の理解

会社としても子育て中の社員が働きやすい制度は設けているし、周囲の理解も深まりつつあると感じている。しかし業務の性質上、社内での打ち合わせや会議が夜に入ることもあり、出られない時には申し訳ない気持ちになる。家族の全面的サポートにより、育休復帰後も出産前と同じように働ける人もいるし、仕事と子育てのバランスについてはいろんな考えの人がいる。自分自身も迷惑をかけないようにやるべきことはきちんとし、早く帰る日があっても周囲が困らないようがんばっているつもりだが、社内的なキャリアという面から「そんな働き方をいつまで続けるのか」と言われたこともある。自分のバランスを大切に、ある程度割り切ることも必要と思う。

イザというときのサポート・子育ての大変さ

いざという時にはファミリーサポートを利用している。でも泊まりの出張などでは子どもも安心できるよう同世代の子どもがいるママ友にお願いしている。協力してくれるママ友がいるので、とても助かっている。それでも同居や近くにいる家族のサポートがある人とは同じような働き方はできない。「子育て中の社員」といっても、自分自身の年齢や仕事上求められる役割、家庭の環境、子どもの状況によっても大変さは違うと思う。我が家は男の子二人でやんちゃなタイプなので、おとなしい女の子を育てている人から見ると、大変だねーと言われる。30代後半で出産したので、子育てと、仕事で責任ある立場にならなくてはならない時期が重なるという悩みもある。「子育て中」と、みんなを一括りに語ることはできないのではないかと実感している。

保育園・幼稚園選び、小1の壁

子どもたちは、待機児童になり保育園に入れていない。延長保育のある幼稚園で6時半か7時までみてもらい、その後の時間はファミリーサポートなどを使っている。小学生になったら、現在通わせている幼稚園が、卒園児向けの保育をしているのでそこをたよる予定。その後の時間は、これまで通りファミリーサポートやシッターなどを頼ることになると思う。二重保育になり、費用はかかるが仕方ない。長時間預けることが子どもにとってどうなのか葛藤もあるが、なるべくおおらかに考え、子どもの前では笑顔でいたいし、いい仕事もしたい。

企業情報
住所
広島市中区土橋7-1
業種
メディア
創業年月
明治25年
従業員数
432人
主な事業内容
日刊新聞発行
モットー・社訓

中国新聞の公器としての使命を自覚し、全社をあげての親和協力により、その向上と発展を期するとともに、世界平和の確立、民主国家の建設、地方文化の高揚に努力する。

取材者コメント

人によって育児や仕事に関する価値観は違うので、固定的なイメージでロールモデルというのは難しい。身近なロールモデルに合わせようとすると、自分に向いてない場合逆に苦しくなるのではと話してくれた。さすが新聞記者さんだけあって鋭い指摘だ。復帰後の働き方もバリバリ働きたい人もいれば、子育て中心で仕事は定時で終えたいと思う人もいる。確かにそのとおりだ。自分がどうしたいか、困難に出会った時に自分らしくどう切り抜けるかを考えるために、いろんなロールモデルに出会ってもらえるようにしなくてはと思わされた。

 
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